今年の8月8日に、芸能人の辻希美さんが、無事第5子の女の子を出産されたことが公表されました!
大変おめでたいことですね♪
私は自身の出産後から辻さんの大ファンなので、ここからは、愛称の”辻ちゃん”で書かせていただきます。
辻ちゃんは今回、とても幸せな出産だったとYouTubeの中でしきりに語っていました。
現在妊娠中の方で、自然分娩にしようと思われている方の中には、辻ちゃんの出産のニュースを見て、無痛分娩に変えようか、迷いが出てきた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、0歳と4歳の子を自然分娩で出産した私が、辻ちゃんの動画を観た感想を交えながら、自身の出産を振り返ってみます。
辻ちゃんの出産の様子
動画の中で語られていた、辻ちゃんの出産ですが、計画無痛分娩だったそうです。
予定より少し前におしるしや前駆陣痛が来たため、1日前倒しで入院されたそう。
結果的には当初の予定通り、8月8日の朝に陣痛が来て、そのまま無痛麻酔→出産へと進んだようです。
計画無痛分娩とは?
「計画無痛分娩」は、妊婦さんと赤ちゃんの状態が安定していることを確認したうえで、あらかじめ出産日を設定し、麻酔の準備を整えた状態で行う分娩方法です。
陣痛が来る前に入院し、麻酔科医の管理のもとで硬膜外麻酔を使用して痛みを緩和します
引用元:https://tokyobirthclinic.com/childbirth-guide/painless-childbirth-planning/
辻ちゃんは、今いる4人の子どもたちの面倒や、自分と夫である杉浦太陽さんのスケジュールを考えると、急な出産への対応が難しいと判断し、今回計画無痛分娩にされたそうです。
私の2人目出産レポ
辻ちゃんの幸せそうな様子を動画で拝見し、心底羨ましかったです。
というのも、最近2人目を出産した私、それはそれは大変痛い思いをし、幸せなんて感覚とは程遠い、涙涙のお産だったからです。
陣痛スタート~産院到着(AM3:00-5:00)
予定日から2日経過していた日の夜中、待ちに待った陣痛がやってきました。
一般的には痛い、怖いと思われている出産を、なぜそんなに待ち望んでいたかと言うと・・・
もちろん赤ちゃんに早く会いたいのもありますが、私の妊娠生活は決して楽なものではありませんでした。
体が重い、呼吸しづらい、よだれが止まらないなどなどマイナートラブル続出で、一刻も早く産みたかったのです。(妊婦さんあるあるだと思います)
2人目は予定日より早く産まれると思っていたので、予定日を過ぎたのは想定外でしたが、1人目の出産の際も、陣痛は夜中スタートだったので、スタート時間は想定内。
陣痛カウントアプリでカウントすると、間隔が10分を切っていたので、2時間弱様子を見た後に、病院に連絡をしました。
(約1か月近く前駆陣痛に悩まされていたので、様子見時間長めだったと思います)
病院側から、来ても良いという許可をもらいましたので、夫をたたき起こして、上の子の面倒を見てもらうために呼んでいた両親も起こし、車で15分程度の距離にある病院へ向かいました。
陣痛が遠のく!?(AM5:00-PM1:00)
病院に着いて、まず案内されたのは、分娩台がある部屋の隣にある待機室。
ちょうど他の方のお産中で、部屋中に響き渡る「いたい~!もうムリ~!!」の叫び声。
私は、1人目の出産は結構スムーズで、ほぼ声も出さずに産めた経験から、
「すごい声だね・・・やっぱ痛いんだろうね・・・頑張れ・・・!」
なんて勝手に夫とエールを送りながら、余裕ぶっこいていました。
そのときの陣痛は、痛みレベル10の内でいうと3ぐらい。まだまだ人と話せる余裕がありました。
そのあと、まだ時間がかかりそうだからと夫は一度帰宅させられ、入院中滞在することになる個室に移動し、そこで痛みレベル5ぐらいまで1人で耐えました。
ソフロロジー呼吸法で、どうにか痛みを逃せるレベルです。
四つん這いの姿勢が少し楽だったので、ずっとヨガの猫のポーズで丸まっていました。
痛みレベル7ぐらいになったときが、丁度お昼時で、また最初に案内された、分娩室の隣の待機場所に移動させられ、そこにお昼ご飯が運ばれてきたのですが、そのときにはもうご飯を食べる余裕はなく。
助産師さんから、お産は体力勝負だから、できれば頑張って食べてと言われましたが、痛みが強く、一口も食べられませんでした・・・。
改めてやってきた夫がそれを見て、
「お昼ご飯抜いてくればよかったな・・・俺が食べられたのに・・・」
とぼそっとつぶやいていました(笑)
夫に腰を押してもらいながら、なんとか息を深く吐いて、たくさん空気を吸えるよう頑張るものの、あまりの痛みに息が震えてきます。
そうこうしていると、助産師さんからとんでもない一言が。
「陣痛、遠のいちゃってるねぇ」
えー!!こんなに痛いのに!?
1人目のときは促進剤打ったからスムーズだったの!?
ならもう促進剤打ってくれ・・・と心の中で叫びますが、声にならず。
更に、助産師さんが言います。
「陣痛を進めるアロマの足湯につかろうか」
うぉー!アロマなんてやってる場合じゃないよ!!なんなら日常から離れた匂い嗅ぐだけで吐きそうだよ!!
心の中で盛大なツッコミをしますが、出てくるのは震える吐息のみ。
言われるがまま、アロマを垂らしたお湯に足をつけ、前傾姿勢で痛みにひたすら耐えていました。
陣痛が進んだ!(PM1:00-PM3:00)
アロマ効果があったのか、陣痛がそこから急速に進み、あれよあれよという間に隣の分娩室に移動。
足をパカっと開かされ、さぁいよいよ産むのか!?と思いきや、まだ子宮口8cmだからいきんじゃだめよとのこと。(全開は10cm)
まだ2cmあるのか・・・というか体がかたすぎて、この姿勢が陣痛とは別できついんだけど・・・と、股関節がかたい故の苦しみが追加され、更に悶絶する私。
枕元で特にすることもなく、じっとそれを眺める夫。
そこから子宮口全開まで約2時間耐え、やぁっと全開していきめる!!となったのですが・・・。
赤子、股にはさまる(PM3:00-4:00)
1人目のときは、3回ぐらいいきんだら、するっと赤ちゃんが出てきたんです。
だから今回も、いきんでいいよと言われたときは内心「キャッホー!!」状態で、やっと終わる安堵感に包まれていたのですが、なんだか今回は様子が違う。
3回いきんでも生まれる気配なし。
5回はいきんだところで、赤ちゃんがおりてくる感覚と共に、とんでもない激痛が走りました。
なんと赤ちゃんが股に挟まった状態で、止まってしまったのです。
そういえば妊娠中に読んだ出産レポで、何人かの方が、股に挟まったのが一番痛かったと書いていたことを思い出しました。
本当に、半端なく痛いです。
股が裂ける痛みです。(本当に裂けていたようです)
経験したことのない、あまりの痛さに、「ちょっと待って!ちょっと待って!!!」と叫び倒す私。
病院に着いた頃に聞いた、あのママさんの叫び声を遥かに上回る声でのたうち回りました。
遂に誕生!(PM4:00-4:15)
「力まないで!力抜いて!」
助産師さんも負けじと声をはりますが、私としては、この痛みの中力を抜くなんて到底無理でした。
酸素マスクをつけられ、もう引き返せない、出すしかないんだという覚悟のもと、更に無理やりいきむこと数回。
ようやく赤ちゃんが完全に出てきてくれました。。。
普段テンションが一定で冷静な夫も、このときばかりは、「産まれたよ!!頑張ったねぇ!!」と興奮しながら、頭をなでてくれました。
辻ちゃんとの比較
動画の中で、とにかく今回の出産は幸せだった、夢心地だったと語っていた辻ちゃん。
痛みがなく、家族全員に見守られながら、応援されながらの出産で、まるで夢の中で産んでいるようだったとお話されていました。
私の汗と涙でぐちゃぐちゃのお産も、それはそれで、これだけ語ることのできる濃い出産だったので、良い経験になったなぁとは思います。
ただ!!
私が思うに絶対お産は痛くない方が良いに決まってる!辻ちゃんのような出産したかった・・・!
母性なんて、正直それなりに痛かった1人目の出産のときだって、最初はあんまりなく、後からじわじわ湧いてきた感じでしたし、赤ちゃん可愛すぎると愛でていた辻ちゃんの様子を見ていると、痛みと関係があるとはとても思えません
(あくまで私個人の意見です)
また、辻ちゃんの出産を間近で見れた辻ちゃんのお子さんたちは、とても感動していたそうで、痛みがなくても、やっぱり出産というのは神秘的で、尊いものなんだろうなぁと感じました。
無痛分娩で少子化歯止めなるか
動画内で、辻ちゃんが、今回のようなお産が日本中に広まれば、きっと少子化は止まるんじゃないかと話していました。
私もある程度の歯止めにはなるかと思いますが、劇的には止まらないのではないかと思います。
それは、つわりという、10月10日の苦しみがあるから。
出産よりつわりがしんどかったという人も少なくありません。
私もこんなに激痛出産を経験してなお、あのつわりをもう一度味わうぐらいなら、もう2人でいいかな・・・と(現時点では)思っています。
つわりに耐えながらの子育て、仕事は、とてもとてもしんどいです。
つわり休暇を作ってくれと何度も思いました。
職場に妊娠経験者がいなかったので、イマイチ辛さを分かってもらえず、またリモート?また休むの?みたいな空気も感じました。
個人差があるから、制度化は難しいのでしょうが・・・。
ただ、つわりが軽い人、もしくはない人も少なからずいるわけで、出産の痛みがないということであれば、歯止めとまではいかなくても、少子化の進みは鈍化するだろうとは思います。
そもそもなぜ無痛分娩にしなかったのか
1人目については、どれだけ痛いものなのか、一度経験してみたいという、完全な好奇心でした。
2人目については、1人目の出産が、思っていたよりスムーズだったので、そこにお金をかけずとも、2人目だし、またきっとスムーズに産まれるだろうと楽観視していたためです。
結果、分娩時間は1人目は16時間、2人目は13時間と大して変わらず、しかも2人目の方が痛いという、波乱の出産となりました。
※一般的には2人目の方がスムーズだと言われていますので、レアケースかもしれません。
自然分娩でも産んだら最高の気分
今回の記事で、怖がらせてしまった妊婦さんがいらっしゃったら申し訳ありません。
ただ、母になった皆さんがおっしゃるように、産んだ後はものすごく幸せな気分を味わえるのは間違いないです!
10月10日、一緒に過ごしてきた我が子との初対面は、何事にも代えられない、本当に幸せな時間です。
また、この痛みに耐えた私すごい!!という自己肯定感が爆上がりします。
いまだに、あの出産を乗り越えたんだから、私はなんだって挑戦できる!!と、いろんなことに挑戦中です。
(本記事では詳しくは書きませんが、私は産んで2か月後に、国家資格も取得しました。)
自然分娩予定の方におすすめする出産準備(体作り)
出産への恐怖がある方には、無痛分娩を選択肢に入れるべきだと思いますが、さまざまな理由で自然分娩を選択されている方もいらっしゃるでしょう。
赤ちゃんをおなかの中で大切に育てている妊婦さん、それだけでもすごいことです。
そんな妊婦さんに負担を強いるつもりはないのですが、自然分娩予定の方は、可能な範囲で良いので、私が今思う、これやっておけばよかったと思う準備をご紹介しますので、是非やってみてください。
柔軟体操
体が固い人は、やっておいて損はないと思います。特に股関節ですね。
私はストレッチもろくにせずに出産を迎え、足パカの状態がきつすぎたので、なるべく柔らかくしておいた方が良いと思います。
YouTubeにたくさん妊婦さん用の柔軟体操やストレッチ、ヨガの動画があるので、是非参考にされてください。
私のおすすめは、marinessチャンネルです。
妊娠中も少し観ていたのですが、どちらかというと産後にこの方のチャンネルを見ながら運動をしていて、実際に効果を感じられています!
会陰マッサージ
産院からやっておくように言われていたにも関わらず、なんとなく嫌で避けていた結果、しっかり裂けました。
産院の指示は素直に聞きましょう。
まとめ
今回の辻ちゃんの動画を観て、もし私が3人目を産むとするなら、迷いなく無痛分娩にするだろうなと思いました。
産んでいる最中から幸せな出産とはどういうものなのか、こればかりは体験してみないことには分からないのでしょうね・・・。
ただ、母体や赤ちゃんの負担を考えて、逆に無痛分娩を推奨していない病院も多いと聞きます。
色々な考え方があるので、絶対無痛分娩にすべき!!とは言えませんが、出産に恐怖を抱えている方は、少しでもその不安を取り除けるのであれば、選択肢に入れて、希望が叶えられる病院を探しても良いのではないかと思います。
どんな出産スタイルであっても、命の誕生は尊いことだし、妊娠中、あるいは妊娠前から我が子に会うために頑張っているママさんたちは本当すごい!!
是非自分を褒めてあげてください。
自然分娩にせよ、無痛分娩にせよ、幸せを感じるポイントは人それぞれ。
少しでも幸せな出産ができるママさんたちが増えることを願っています。