【リアル体験談】育休を3か月取得した夫。実際どうだった?感じたメリットとデメリット

最近、育児休業を取得するパパさんも増えてきましたね。

とは言いつつ、まだまだ取得率は低く、厚生労働省の発表によると、令和3年10月1日から令和4年9月30日までの1年間で、育児休業を開始した男性は30.1%。(参照

それでも前回の調査よりは13ポイントアップしているということなので、今後ますますの取得率アップが期待されます。

本記事では、今年次女が産まれてから、実際に夫に3か月育休を取ってもらった私が、夫の育休ってどうなの!?という疑問に対し、実際どうだったか、また、夫との育児を通して感じたメリット、デメリットについてまとめました。

これから育休を取得しようと思っているパパさん、あるいは取得してもらおうか迷っているママさんの参考になれば幸いです。 

結論:夫の育休取得は大正解

3ヶ月の育休中、毎日感じていましたが、ずばり夫の育休取得は大正解でした!!

もう数カ月プラスで欲しかったというのが本音ではありますが、この3ヶ月だけでも、夫婦としての絆が深まり、家族としてのまとまりが格段にアップしました。

ただ、育休の前後で、夫側が育休を取るのってまだまだ大変なんだなと実感した出来事がありましたので、それについても少し触れたいと思います。

夫の上司からの反対

夫は製造業のエンジニアで、普段は超激務。

時期にもよりますが、家が職場から遠いこともあり、大体通常は、朝6時半に家を出て、深夜22時頃帰宅します。

長女が産まれた際は、里帰り出産だったので、夫に育休を取ってもらうことは全く考えていませんでしたし、実際母のサポートが手厚かったので、必要なかったと感じています。

しかし、2人目については、妊娠前から夫と、

「今度授かったら育休取りたいね」

という話をしていました。

理由は4つ。

①長女が保育園に通っているので、里帰り出産が難しい
(夫が保育園の送迎をするのは現実問題として無理と判断)

②長女のときに夫に経験させてあげられなかった新生児のお世話を、今度は是非やってもらいたいという私の願望

③長女のフォローをしっかりした

④単純に夫と過ごす時間が欲し

母を我が家に呼んでも良かったのですが、一度夫とがっつり育児をしてみたいというのが1番だったように思います。

夫も同じ思いだったようで、安定期に入ってすぐに上司に育休取得を相談。

すると、上司からの第一声は、

「一番忙しい時期だぞ。お前がとる意味あるのか。」

だったそうです。

なんと時代錯誤な・・・と、クラクラしましたが、会社からすると、ただでさえ人件費を切り詰めて、ギリギリのスケジュールで仕事を回しているわけで、3か月もいなくなられると、当然現場は混乱するわけです。

育休でなかったとしても、人間なんて、病気やケガなどで、いつ急にいなくなるか分からないのに、普段からそのような体制なのはいかがなものか・・・と私は思いますが、恐らくそのような体制の会社は、日本全国少なくないと思います。

ちなみにその上司の方は2児の父親ですが、育児は完全に奥様にお任せされているようで、なぜ母親がいるのに父親まで仕事を休んでまで育児をしなければいけないのか、全く理解ができないという考えのようです。

それについては各家庭の考えがあるので文句はありませんが、時代の流れは読んでほしいところ。

歓迎されない空気の中、夫は、妻も産後は身体がきついだろうから、1人で2人を見るのは大変、実家が遠方で頼りづらいことなどを上司に必死に説明。

「せめて2か月にしないか」

という最後の上司からの懇願を丁重に断り、育休までのラスト1か月は睡眠時間を大幅にけずり、鼻血を出すレベルで頑張り、どうにか3か月の育休を取得したのでした。(本当に鼻血出てました…。)

そもそもなぜ3ヶ月?

夫の同僚の方が、先に3ヶ月取っていたからというのもありますが、首がすわる頃まで一緒にいて欲しいということで、3ヶ月にしてもらいました。

結果的には最低限必要な期間だったと思います。

1ヶ月だとあっという間に終わり、産後ようやく外出が叶うタイミングで夫がいなくなることになります。

2ヶ月でも、まだまだ授乳回数も多く、ようやくお世話に慣れてきたぐらいのタイミングなので、余裕は少なめ。

3ヶ月ぐらいから、2人で余裕を持って育児を心底楽しめる感じになります。

今4ヶ月で平日ワンオペですが、一応それなりに楽しく育児できているので、最低3ヶ月は取るべきというのが、私の意見です。

育休への期待

以下、産前に私と夫がそれぞれ育休に期待していたことです。

夫side

  • 初めてがっつり育児ができる!
  • 長女と毎日顔を合わせられる!
  • 仕事から離れられる!
  • 夜間授乳の合間に資格の勉強ができるかも!

妻(私)side

  • 夫と育児ができる!
  • 長女のフォローができる!

夜間授乳はシフト制でいこうと話していたのですが、それに対して夫が、

「じゃあ例えば夜中1時とか2時とかに授乳を交代するときは、それまで勉強とかゲームしながら、時間が来たらミルクをあげればいいんでしょ?超いいじゃん!」

と話しており、私はそれを聞きながら

「きっとそう簡単にはいかないんだよなぁ…。まぁ楽しみにしてるみたいだし、水は差さんとこ😊」

とただただニコニコしておりました。(笑)

育休中のタイムスケジュール

幸いにも次女はよく寝る子で、生後2ヶ月半以降には夜中の授乳がほぼなくなり、20時就寝4時起床になっていました。

そのため、夜間授乳のあった、生後0日〜生後2ヶ月半頃の我が家のタイムスケジュールをご紹介します。

※授乳時間が結構バラバラだったので、大体いつもこんな感じだったというざっくりしたものです。

※赤ちゃんの気質や性格によって、授乳時間やご機嫌タイムは異なります。

6:40-6:50

片方が授乳(ミルク)※我が家は完全ミルク

深夜授乳担当だった方は長女と就寝中

7:45

長女と、長女と寝ていた方の親が起床

7:45-8:50

私と夫で長女の世話&保育園準備

(この間は割と次女は寝ていることが多かった。泣いたら片方があやしにいっていた。)

8:50-9:15

片方が長女の保育園送迎

(長女に毎日ママとパパどちらに保育園に送って行ってほしいか聞いて、指名された方が行くスタイル)

9:30-9:40

片方が授乳している間にもう片方が皿洗いや洗濯等の家事

9:40-10:30

次女が寝ている間に授乳していた方も家事参戦

10:30-12:10

交代で抱っこしながらおしゃべりやテレビを楽しむ

12:10-12:20

片方が授乳している間に片方が昼食準備または外出準備(生後1ヶ月以降)

12:20-13:30

昼食

(平日ランチに行けるのは今しかない!と思い、週2〜3は、普段なかなか行けないご飯屋さんを探して外食していました。)

13:30-14:40

家または外出先で、やはり交代で抱っこしながら自由時間

14:40-14:50

授乳

外出先であげることが多かったです。

14:50-15:50

抱っこ&自由時間

15:50-16:15

朝送らなかったほうが長女のお迎え

16:15-16:45

片方が夕飯準備やお風呂の準備をしている間に片方が長女と遊ぶ

次女が泣き出したらどちらか手が空いている方が対応

16:45-17:00

長女がテレビを観ている間に片方が次女とお風呂、片方が保湿や着替え準備

17:00-18:00

もう片方が長女とお風呂

17:40頃

授乳

18:00-19:00

夕食

この時間、次女がぐずることが多かったので、交代で抱っこしていました。

19:00-20:00

片方が夕飯の片付けをしている間に片方は次女を抱っこしつつ長女と遊ぶ

20:00-20:30

片方が長女の寝る前の準備のお手伝い、片方が次女の授乳

ただ、次女は授乳後は一人で勝手に寝てくれることが多かったので、2人がかりで長女のお手伝いをすることが多かったです。

20:30-21:00

片方が長女の寝かしつけ&絵本タイム&就寝、片方が次女と就寝

23:50-24:00

次女と寝ていた方が夜間授乳

24:00-2:00頃

次女と就寝

夜間授乳担当交代

3:00-3:10

夜間授乳

3:10-6:40

次女と就寝

メリットとデメリット

メリット①:夜まとまって寝られる

長女のときは、夜間授乳は私が担当していたので、夜まとめて6時間寝られるようになったのは、生後半年を過ぎてからでした。

実家にいたときは、なぜか母と2人で夜中起きて授乳していたので、それまでの半年間は完全に細切れ睡眠。

まとめて3時間寝られたらいい方で、本当にしんどかったです。

睡眠不足は人格を変えるんだなと痛感しました。

些細なことでイライラし、夫に当たることも多々ありましたし、日中はとにかくボーっとしていて、赤ちゃんのお世話をするのがやっと。

自分のことは後回しになり、気付けば体重は、妊娠前のマイナス7kg

そのことが強く頭にあったので、夫が育休を取るなら、絶対片方は夜まとめて寝られる時間を取るべきだと思い、実際、先述したスケジュールで、産後すぐから、2日に1度はまとめて5時間寝ることができました。

メリット②:上の子のフォローができる

よく下の子が生まれたら上の子優先で!と聞きますが、これは1人だったら難しいなと感じました。

赤ちゃんのお世話は待ったナシ。

赤ちゃん返りもあり、授乳中に、

「わたしもミルクほしーい」

なんて言われたとき、2人いないとすぐには対応できません。

抱っこして〜、食べさせて〜、といった長女の甘えをイライラすることなく受け止め、赤ちゃんの世話をしつつも、長女に愛情を全力で注ぐことができたのは、2人いたからこそできたことだと思っています。

長女の赤ちゃん返りについては、こちらの記事に詳しく書いていますので、興味のある方はどうぞ!

【体験談】4歳差育児 妹が産まれたときの3歳姉の赤ちゃん返りの内容とその対応について

メリット③:夫の共感を得られた

長女のときは、育児の大変さのあれこれを夫に話しても、大変だったね、肝心なときにいなくてごめんねとそればかり。

夫は休日は積極的に家事も育児もしてくれていましたが、基本平日はワンオペ。

共感はしてくれるものの、うわべだけのものだったように思います。

だからこそ、冒頭に書いたように、夜間授乳の間に勉強ができる!といった考えが浮かんだのでしょう。

実際夜間授乳をし始めてしばらく経った頃、夫に「勉強できてる?」と聞いたところ、

「 いや〜難しいね。昼夜の区別をつけさせたいから部屋を真っ暗にしてるけど、それだと同じ部屋で勉強はできない。

別部屋でやろうと思ったけど、赤ちゃんがちゃんと息しているかとか、寝られてるかとか気になって、とても勉強なんてできない。あと単純に眠い。」

これを聞いたとき、あぁ、やっと分かってくれた…と涙がでる思いでした。

赤ちゃんと一対一で過ごしていると、自分の時間なんて皆無なんですよね。

何をするにしても、必ず脳みそのメインの場所には赤ちゃんがいて、自分のことだけ考えるなんてできないし、とても集中できない。

そのことを、これまで夫に訴えてもあまり手応えがなかったのですが、ようやくズシッと届いたような気がしました。

そして、普段よりは睡眠時間が減っているので、とにかく眠いんだというのも分かってもらえて良かったです。

メリット④:夫婦の時間が増えた

夫とは20歳のときから付き合い始めたので、約14年もの間一緒に過ごしてきましたが、こんなに毎日一緒にいるのは初めてでした。

育休前まで、あまりに一緒にいる時間が長いと嫌になるんじゃないか、という懸念も若干ありましたが、蓋を開けてみれば、もう毎日が楽しくて楽しくて。

2人であーだこーだ話し合いながら進める育児の、なんと濃いことか。

1人で、スマホとにらめっこしながら試行錯誤していた長女の育児とは、全然違いました。

また、こんなに優しかったんだな、こんなに面白い人だったんだな、こんなに頭の良い人だったんだなと、改めて感じることができ、夫への愛情と尊敬が増し増しになりました。

そんな夫との間に授かった2人の子どものことを、ますます愛おしく思えたのも良かったなぁと思います。

メリット⑤:夫の家事スキルがアップ

元々家事はよくしてくれていましたが、この育休期間中に、家事や生活の一連の流れが分かったようで、格段に精度が上がりました。

例えば、これまで長女の保育園関連の洗濯物は、畳んで棚の上にポイと置くだけだったのが、きちんと保育園バッグの中に片付けてくれるようになりました。

また、哺乳瓶は洗って除菌ケースに入れっぱなしだったのが、次の授乳のことを考え、除菌後はきちんと出して、乳首等セッティングした状態で保管してくれふようになりました。

私が特別何か言ったわけではありません。

夫がしてくれたあとに、しれっとひと工程、私が仕上げとしてやっていた作業が、段々いつの間にか減っていき、今ではほとんどなくなったのです。

ちなみに、そういった仕上げ工程は、気づいた人がすればいいと思っていたので、私は嫌々やっていたわけではありませんし、夫にも特に伝えていませんでした。

デメリット①:育休が終わったときの反動がすごい

夫が全力で育児も家事も私の相手もしてくれたおかげで、それはそれは充実した3ヶ月でしたが、その反動は当然大きく…。

再び夫がいない平日がやってきたわけですが、あんなに外出していたのに、1人だと赤ちゃんのお世話もハードルが上がるので、めっきり頻度が減りました。

赤ちゃんの成長をリアルタイムで一緒に喜べる人がいなくなり、寂しさを感じているところです。。。

デメリット②:夫の仕事が激増

育休中にたまった仕事が、思ったよりかなり多かったようです。

一緒に仕事を担当していた方も、そんなに仕事を進められていなかったようで、育休中のツケが回ってきているとのこと。

毎日ユンケルを飲みながら深夜まで頑張っている姿を見て、申し訳ないなと思ってしまいます。

話が大きくなりますが、本当に少子化を食い止めたいなら、育休で1人が長期間抜けることがあっても、他の人で、ある程度カバーできるような体制をつくることが、日本企業の急務なのではないでしょうか。

未来のママさん、パパさんのためにも、是非力を入れて欲しいところです。

まとめ

欲を言えば、夫側も育休を1年取って欲しかった…そう思えるぐらい、3ヶ月の育休は意味あるものでした。

元からおむつ替え、ミルク、抱っこ等は完璧ではありましたが、そこに夜間授乳や、先を見据えた家事スキルも備わり、最強の夫が誕生しました

3ヶ月の心の貯金があるから、今は寂しくはあるものの、心穏やかに育児ができています。

ただ、これは夫が、仕事と同様100%の力で育児も私の相手もしてくれたからこそ。

たまに聞く、「育休取るだけ夫」だったら、3ヶ月どころか1日も休みは取ってほしくなかったでしょう。

夫婦で力を合わせることができれば、家族にとってかけがえのない期間になることは間違いありません。

信頼できる旦那さんの育休取得を迷っていらっしゃるママさんには、絶対におすすめしたいです!( できれば3ヶ月以上で!)

また、愛する奥さんと全力で育児をしたい!というパパさんにもおすすめしたいです!

少しずつ、パパ側の育休が自然に受け入れられるような世の中になることを、切に願っています。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました✨

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA